介護職は、接客業の一つともいえます。もちろん、仕事がきちんとできることも必要ですが、介護を受ける人のほとんどが高齢者なので、まずは高齢者が安心して介護を受けられるような雰囲気を作ることがとても大切です。ではそのためには、具体的にどんな心構えが必要なのでしょうか。
まず、相手の心に寄り添う姿勢は欠かせません。相手が何を求めているのかを理解し、適切な行動を取ることで、介護している側の姿勢が伝わり、安心感を与えることができます。表情や周りの状況を把握し、適切な声かけをするなど、相手の心に寄り添う努力が必要です。また、高齢者は人生の先輩であり、敬う姿勢も大切でしょう。友達のように馴れ馴れしく接したり、敬語を崩すのはよくありません。丁寧語を使い、聞き取りやすいようにゆっくり話しましょう。もしも相手が車椅子や椅子に座っている場合には、高い位置から話すと威圧感を与えてしまいます。膝を折り、目線を合わせて話すようにしましょう。
それから、身だしなみも大切です。服装はシワや汚れが無いように気を配ると清潔感を与えることができます。また、長い髪は邪魔にならないように束ねる、ナチュラルメイクを心掛けるなどに気を遣うと好印象を与えることができます。爪は短く切り揃え、アクセサリーは控えましょう。また、挨拶はコミュニケーションの第一歩です。職場の人も含め、目を見てしっかり挨拶しましょう。介護をする側もされる側も気持ちよく過ごせるよう、円滑なコミュニケーションを図れるように心掛けましょう。